眩暈の追求

ochanoma_のブログ

5月11日の日記

ラヴィットもとうに終わっている時間に目を覚まして、チーズトーストを食べる。何も予定がないけど、天気がいいから外に出たいなと思う。

 

食べ終わってなんとなくスマホを触って、ホーム画面から左にスワイプすると見えるニュース一覧みたいなやつをパッと指が触っちゃって、そしたらかなりショッキングなニュースが顔写真付きで表示されていた。え?

え?と思ってとりあえずツイッターのタイムラインへ急ぐ。

 

自ら死を選んでしまったというニュースは、どれだけ関係のない人のそれだとしてもすごく嫌な気持ちになる。私は自分中心の考え方でしか考えられないから、私が嫌な気持ちになるから全員そういうことはしないでほしいなと思ってしまう。フォローしている人のつぶやきを見てもやっぱりその気持ちが動かなくて、いつもあんまりキビキビ動いてるわけじゃないけど、そこから1時間くらい動けなくなってしまった。

 

暗い気持ちのまま動けないからツイッターサーフィンをしていたら、たまたまコナンと灰原哀カップリングを推している人が二次創作物でコナン(新一)と公式のカップルである蘭を犯罪者にしたり家族から勘当したりする「蘭厳しめ」というジャンルがあることを知って笑顔になった。ありがとう。

 

出かけたくて電車に乗る。

電車の中でナンシー関ダチョウ倶楽部について書いた文章がどうしても読みたくなって、検索したら全文を写メに撮ってあげてる人がいたんだけど、やっぱり手元に置いて読みたいなと思って一瞬だけ逡巡してAmazonでポチってしまった。ナンシー関で検索していたらことしが没後20年で、夏に「超傑作選 ナンシー関 リターンズ」という本が出ることを知る。ほしい!

 

新宿駅でそばを食べる。ちくわ天そば510円。

 

ホームで抱っこ紐で抱いてる赤ちゃんの鼻くそを取ってやる若い母親を見る。

 

電車の中で本を読んだり短歌を考えたりしたかったので、中央線で高尾まで行って戻ってくることにする。あんまりそっち方面に行かないので景色を見たい気持ちと本を読みたい気持ちがせめぎ合ってどっちも半端になってしまった。

 

高尾駅に着いたらホームに大きい天狗の顔があった。向かいの電車が小淵沢行きでしかもクロスシートだったりして乗りたくなるけど、有吉の壁までに帰りたいから普通に折り返すことにする。電車の旅するには開始を早くしないといけないし、もっと計画立てないといけない気がするし、電車の旅したいけど一人だとそういう部分考えないといけなくていつも面倒くさくなってしまいますね。

 

上り電車に乗ったら女の子二人が仲良くしゃべっていて和む。向かいの老紳士的な人がコーラをずっと飲んでいた。

横に座ってた友達同士の女の子の高校生二人が、片方が電車降りて別れていくときにバイバイも何も言っていなかった。何も言わないんだ。

帰りの電車で読まないといけないところまで本を読めた。短歌は4、5個できた。

 

有吉の壁も水曜日のダウンタウンもリアタイできた。壁に大自然が出ているとうれしい。お笑い面白い。

あちこちオードリーはあんまり好きな番組じゃないけど見取り図とジャンポケの組み合わせ面白かった。おたけ面白い。

お笑いってネタとか大喜利が面白いとかあるけど、その人の人柄に魅力があって笑っていることが多い気がする。だから全く人柄とかを知らない人から見たら内輪とか思われるんだろうけど、おもしろいんだからしょうがない。

でも芸人のことまったくネタ知らなくて顔だけでファンになるとかはできないなって最近思う。

明日のラヴィットがおもしろそうだから見たい。

2021年に見て印象に残っているネタ/面白かったライブ

 
  • ロバート「仕切ってる感グランプリ」
ENGEIグランドスラムで。死ぬほど笑った記憶がある…
その後YouTubeに上がってるやつも見てめちゃめちゃ笑った。
後で「コントかコントじゃないか論争」みたいな意見がネットに書かれてたのも面白かった。漫才に対して「漫才じゃない」はまだわからなくもないけどコントに対してコントじゃないってある???
 
 
  • TCクラクション「2768」
ナルゲキこけら落とし公演のひとつ『ランジャタイのこけら落とし』で。
『ランジャタイのこけら落とし』、シンプルにおもしろすぎるネタの連続で、大好きなランジャタイもかすむほどの衝撃が続いていったいいライブだった。
坂本さんが最初まっとうなことで怒ってるのにどんどん変になっていってめっちゃ笑った。
 
  • バベコンブ「和食のフルコース」
これも『ランジャタイのこけら落とし』で。このライブで観たもの全部面白かったけど、特に印象に残っているのがバベコンブで、このライブをきっかけにバベコンブ目当てでライブに行きはじめた。
ボケの天馬さんが、かわぞえさんに和食のフルコースを食べさせてあげたいネタ。
見たときに面白すぎて感動して、私がもし漫才師だったらこういうネタがやりたいと強く思った。ボケの一つ一つが強すぎて面白すぎる。
ランジャタイのことが一番好きだけど、ランジャタイを見ても唯一無二のスタイルだからこういうネタがやりたいとかは思わなくて、でもこういう大喜利が面白すぎるみたいなネタの美しさはなんだか理想として憧れの棚に置いてしまう。
M‐12回戦でこのネタをやったみたいだけど落ちてしまってショックだった。来年は単独ライブもあるし楽しみ!!
 
 
  • Gパンパンダ「俳句」
2月のぶちぬき魂(正式なタイトルは忘れたけどぐんじんさんのライブ)で。
シンプルにめちゃくちゃ面白かった。
ネタの中にグチャグチャの意味をなさない日本語が出てくると笑ってしまうことに気づいた。
「ジム」のネタも面白かった。このネタはテレビでもやっていた気がする。Gパンパンダの発想好き。
 
 
ひるまによんで。
これもただただ面白かった。
正直メモが残ってないからどんなネタか覚えてない、もう一回見たいけどリーダーをいじるネタだからメディアでは見られないだろうな…
 
 
  • 可児正「まつり」
サラリーマン川西の50万円争奪ライブで。ダウ90000とか名前は見たことあるけどネタ見たことない人を見られたし、優勝して飛び跳ねるママタルトが見られてハッピーだったライブ。
可児正面白いって聞いてYouTubeで観たりライブで観たりしてたけどあんまりはまれてなくて、でもこのライブでは革命的に爆発しててすごい笑った。可児正さんこんなにおもしろくて、日々バイトとかしてるの大丈夫なんだろうかって思った。食えるようになってくれとかもあるけど、こんなにおもしろいことを思いつく人が日常に馴染めるものなのか?という方向性で…
 
 
おもしろかったライブ部門
  • 2/13 ごちゃごちゃ言わずに理屈なんて後から考えてランジャタイとキュウを見て!
銀シャリ橋本さんのアイディアから生まれた、楽しみにしていたランジャタイ×キュウのスペシャルライブ。シャッフルコンビもあって、伊藤×ぴろもよかったし国崎×清水のT.M.Revolutionは国崎さんの愛するエンターテインメントはこれ!!って感じでめちゃめちゃ楽しかった!このライブの楽しさを忘れたくなくてHOT LIMITをよく聴くようになった。
 
 
  • 3/13 THE FACE ~顔面会話トーナメント~
毎回めちゃくちゃ笑っちゃうトンツカタン森本さんとランジャタイ国崎さんのインスタライブでの音声トラブルから生まれた、無言で顔の表情だけでする会話がライブになった。
インスタライブのラグですらおもしろかった。舞台上で見てるのに転げ回って笑う国崎さん森本さんが楽しそうすぎた!
ランジャタイ伊藤ちゃんvsアタック西本(西本さんの指にきらりと光る結婚指輪)とか、大鶴肥満vs元ういろうプリン内間さんとかマッチメイクが最高だった。
 
 
  • 3/30 土屋の”トシちゃんに会いたい”
R-1で「だんだんトシちゃんみたいなしゃべり方になる自転車競技部の人」のネタをした土屋のライブ。モグライダー芝さん、ギース高佐さんなどのメンバーを信頼して行ったら最高最高すぎるライブだった!!!トシちゃん知識が少なくても楽しめた。会話の流れの中でされるフリーなものまねが好きっていうことがわかった。
今年のベストライブのひとつ。
 

ランジャタイの二人がセレクトした、ランジャタイの会話の中によく出てくる芸人たちを一挙に観れたライブ。ハチャメチャ企画系ライブになるかと思ったら、みんなのネタが強すぎるライブだった。ここでバベコンブに出会って「ひるまによん」に行くようになった。街裏ぴんくさんも凄かった。

 

 

  • 8/7 THE FACE2 ~顔面会話トーナメント~
THE FACEの第二回!!
やっぱりめちゃくちゃ笑って笑いつかれた。
前回、THE FACEの次の時間にライブに出ることになっていて、時間が押してるせいでTHE FACEに乱入してきていたAマッソの加納さんが正式に参戦してきていてよかった。Everybodyなみの顔芸をしていて笑ったな…
 
 
  • 10/27 トシちゃんに会いたい
観終わって「今年一出た」と思った。腹ちぎれるくらい笑った……
前回はハイジアV1で、その小規模さがよかったんだとしたらどうしよう…とEXシアター六本木のデカさに怯えていたけど全然そんなことなかったし、むしろこりゃめでてーな伊藤さんのダンスなんかはデカい舞台の方が映えていてよかったまである。
支離滅裂ぎみな感想だけど、終わって感想をまとめたくなるような良さ。前回見て、もっとみんなに届いてほしいと思ったので配信があってよかった~!
 
  • 12/26 国民サイコー!国民サイテー!ライブ!!!
ランジャタイとインディアンスのツーマン!国崎さんと田渕さんの絡みも好きだし2組とも笑いすぎて何のネタだったか忘れちゃうようなところが似ていて好きだからすごく楽しかった…
M‐1期間を経て久しぶりに長尺の「かさなクン」のネタが見れて最高だった。やっぱりランジャタイは4分より、その場の空気とともに作り上げていくようなライブでのネタが好きだなって思った!
ネタもトークもコーナーも最高におもしろい、いいツーマンだった!
 
 
 
今年はネタもよかったけどランジャタイ(主に国崎さん)を追っていたら企画ライブに行くことが多くて、それが楽しかった印象が強い。自分の好みにはまるおもしろいものを求めたら、国崎さんや芝さんのいる方について言ったら間違いないんだなということを10月の「トシちゃんに会いたい」と「トンツカタン森本のブチ切れデトックス2」のはしごで感じたけど、その二組がそろってM‐1の決勝に行くなんて予想していなかった!
これからはテレビの世界に行くのかなと思うけど、時々はライブの世界で面白いことをしてほしいと思ってしまう。来年はどうなっていくんだろう。いいライブが見たいしいいネタが見たい!

2021年に聴いてよかった曲

2021年に聴いてよかった曲のまとめと感想です。音楽のことは詳しくないから雰囲気で書いています。2021年に出た曲ではなく2021年に私が聴いた曲というくくりで書きました。

今年はGRAPEVINEをたくさん聴いた。
もともと好きだったけど、新しいアルバム『新しい果実』が出ることをきっかけに、Twitter上でもGRAPEVINEについてのつぶやきをよく見かけるようになってまた聴きだした。そのつぶやきの中の一つに「カラオケで歌ってみてその曲について理解する」というような内容のものがあって、カラオケにはいかなかったけど家で歌詞を見ながら「指先」を口ずさんでみた。
そうすると、まず冒頭の歌詞に衝撃を受けた。
「ただ重なった事が 目の前を塗り潰しやがる」
すごく共感した。一つ一つが大した問題なわけじゃなくても、重なったら身動きが取れなくなるようなことってある。でも、それをこんな風に簡潔にしかも歌い出しでいえるのがすごい。
それから歌詞の乗せ方の面白さに気がついた。「何も もっ て~いないわけではない 這っ て~逃げるのもありか」とか、「ここに 突っ 立っ て~るよ」という切り方。歌詞と曲のキメが一緒?というのか。音楽に詳しくないからうまく表現できないけど癖になる。
この曲が入ってるアルバム『From a smalltown』って、「指先」と「棘に毒」っていう鬼の泣きメロ曲にバチバチに渋くてかっこいい「FORGE MASTER」が挟まれてるのやばい。
 
  • 田島ハルコ「未来世紀ギャルニア fea.Marukido, valknee」
この人たちのことはzoomgalsで知った。オールナイトニッポン0おもしろかった。
MVもギラギラだし、3人それぞれの別々のよさがすごい。外見もメンタルもギャルとは程遠いオタクくんな自分でも深夜(早朝)5時に暗い部屋照らさせてもらっていた。全部好きだけど特にvalkeeがすごくて高速になる所めっちゃ上がる。
 
  • Saucy Dog「雀ノ欠伸」
5月の連休にVIVA LA ROCKに行った。コロナ禍のフェスは初めてでどんなもんなんだろう?と思っていたら行く前からかなりやらなければいけないことが多くて手間取った。入場口前で登録しておかなければいけなかった顔写真を慌てて自撮りしたり…
前方のアリーナ席で観られる権利の事前抽選に全部外れたので観客席をダッシュで確保して観なければならず、かばんなどで席をとるのも禁止なので一度確保した席を逃したくなくて他の場所に動けずにいたらトップバッターのSaucy Dogがはじまってしまい、全然知らないのにな~と思いながら観ていたらとてもよくてハマった。スリーピースで演奏がさりげない感じでうまくてとにかく歌がきれいで楽しい気持ちになった。
「雀ノ欠伸」はサビでオレンジのライトが光って綺麗で、あ、ライブの照明ってすごく重要なことなんだと感じた。配信だとなかなかわからないけど、生で見ると照明がライブの空気を作っている感じがした。
ライブの終盤、かっこよくてめっちゃモテそうなボーカルの男の人がMCで「この間つらいことがあって…」とおそらく失恋の傷が癒えていないというような雰囲気の話をしてからつらい恋の歌(「sugar」)を歌い始めたので、フェスで、しかも朝一番でこんな個人的な失恋話をしてもいいんだ!?と面白くなってちょっとファンになった。
 
研修生が歌っている動画を見たのがきっかけで、本家おとめ組の動画を見たら心掴まれた。それから狂ったように愛の園の動画を見まくった。
まずイントロからよくて、ちょっとムーディに始まって「1!2!」と一気にテンションが上がる。歌い出すかと思ったらまだ始まらないでコーラスで、それが終わっていよいよ歌い出すかと思ったら「Touch  My Heart!&Touch Me Please!」とまだコーラス。めちゃめちゃ焦らされたあとに石川梨華さんの音程も声そのものもあまい歌声ではじまってちょっと気が抜けるところが好き。
さくら組」も見たけどやっぱり「おとめ組」だなあと思った。テンポの速い曲が好きだし、歌声もとがった感じの人が多くて聴いていて楽しい。「愛の園」は曲を通してベースがスラップしまくっていてテンションが上がる。
ダンスの振り付けも好きで、特に間奏の小川麻琴さんの気合の入りすぎている首の動きが好き。ミキティーの独特な「話してほしいのよぉぉイ!」みたいな癖の強い歌声、辻ちゃんの「ずっと あこがれてた人と再会した」のシャープな歌声。何より、サビで先輩をも押し退けてセンターに躍り出る黒髪にタイトなワンピースを着た幼い田中れいながかっこよくて、こうなっていきたい。
 
 
  • BiS「割礼GIRL」
大森靖子は今年80曲作ったらしい。その中で一つ選ぶとしたらこれ。
 
大森さんの考えはいつも早い。数年前に言っていたことと似た言葉が今年Twitterでバズっていたのを見た。大森さんの考えは早すぎる。だからこの曲もまだ早いのかもしれない。
割礼GIRLの歌詞はとてもいい。男の子が「本当はいい奴」でも、男同士でコミュニケーションとる時とか女の子と接する時(その女の子へのふるまいが、男同士のコミュニティに対してのアピールみたいになるから、結局それも男同士のコミュニケーションかもしれない)はそのいい奴を隠していわゆる男っぽい振る舞いをする、いい奴出してるとナヨナヨしてるふうに見えちゃうから。でもそれを、「もう隠さなくていいよ」って、女の子側から歌っている。かなり「解放」って感じがする。
「なんだかんだ全部背負ってくれて嬉しいけどさみしいよ」とも言っているように、全部背負ってくれるのは女の子にとっても嬉しいことではあるんだけど、その分自分はなんにも頼られてないの?っていうさみしさも生まれる。男らしさから降りていいよ一緒に生きようっていうメッセージを、攻撃的じゃなくかわいらしさを持ったまま伝えられるというのはすごいことだと思う。ノリのいい曲に乗せて今の時代のことを歌っている。ただ、「せーの、プチっ♥」はついてなくてもなんかヒヤッとする!!
BiSのメンバーがわからなくて誰がどこを歌ってるのかとかは意識してないけど、「ふりふりぃ ここレイワ二ホンすよ 孤軍孤島で鎖国っすか?」のところの歌い方が「孤軍孤島で鎖国すかあ?w」みたいな煽りボイスでめっちゃ上手くて上がる。
これをZOCじゃなくてBiSが歌うっていうのがいい。BiSあんまり知らないけど、WACK系ってお祭りみたいにライブ盛り上がりそうだし、何よりファンに男の人が多いイメージがあるし、ZOCより広い範囲に届きそう。たくさん聴かれてほしい。
 
 
  • 巫まろ(ZOC)「まろまろ浄土」
6月に大森靖子のライブに行っていたく感動し、大森さんの活動を追っていくにはやっぱりZOCの曲も聴かなきゃだめだ!!と少しずつZOCの曲を聴くようになる。ZOCは歌が下手っぽかったりメンバーの素行の悪さにちょっと引いちゃったりしてあまり触れていなかったけど、歌はだんだん上手くなるし素行が悪いメンバーは去るし、ちょうど今いるメンバーだけで歌われている「PvP」というアルバムが出たのでそれにハマっていた。
「まろまろ浄土」は巫まろ(元・福田花音)のソロ曲。
やっぱりめっちゃ歌うまい、テクニックがすごい感じがある。メンバー全員歌う曲とか、歌唱力が発展途上のメンバーのあとで大人げないくらいの歌唱力で歌っていてすごい。
メロディがもう頭に残ってすぐ歌いたくなっちゃうところが大森節。大森さんは歌詞もすごいけどまずメロディメーカーだと思う。
「全員☆刮目」でハンバーグ師匠のごときカーって音が鳴る。ヴィブラスラップというやつ?あと一曲を通してずっとチャカポコした楽しい打楽器の音がして楽しい。ブラスやピアノもめっちゃ楽しい。楽器のこと本当にわからないけど全部がいい。
PvP」は今年たくさん聴いたけど一番聴いたのはまろまろ浄土だった。他にもコロナ禍のことをこんなに音楽にとりいれることができるんだ!?と感動した「CO LO s NA」とかキラキラした曲に乗せて女子の性欲をこれでもかと肯定してる「LiBiDo FUSION」とか、やっぱり「君を注入してかわいくなりたい」ってキラーフレーズすぎるよな~と感じた大名曲「ヒアルロンリーガール」とか、とにかく時代のことと少女の普遍的なことを同時に歌っていて全曲がすごいアルバムだった。ギラギラした曲調?アレンジ?が多くてうるさい街とかを負けない気持ちで歩ける。
 
 
 
大森さんの曲やパフォーマンスが大好きで、でも何より大森さんの考え方や言葉に自分の価値観や感覚を半分くらいつくってもらったなあと感じている。だから、パワハラ音源が流出したときはかなりショックだった。ショックっていうのは悲しいというニュアンスではなくて、ただ衝撃的で他のことが何も考えられない、みたいな感じ。ただ、「何やってんだよ大森!!」みたいには思えなくて、がんばって生きて音楽作ってたら自然とああなっちゃうのは想像がつくし、そういう大森さんだから好きになったし、影響を受けたんだよなあと思った。
大森さんはとにかく人と人とのかかわりを本気でやりたいんだと思っている。Twitterでレスバ(今はさすがにあんまりしてない?)するのも一年に一回くらい誰かとめちゃくちゃ揉めているのもそれゆえだろう。大森靖子のことを最果タヒが書いた『かけがえのないマグマ』の冒頭にも「私は、きみの言葉に、ちゃんと傷つくよ。」と書いてある。どれだけ分母が増えても大森靖子にとっては一対一で、自分と相手は傷つけあうことができるという信念を私は感じる。そうしたやり取りが自分が演者でもあるけどプロデューサーでもあるグループで、演者との間で起こって、でもそれは世間からしたら上下関係もあるし、「パワハラ」という形にしか見えなくなってしまったのかなとわたしは解釈している。
巫まろさんの不倫の件と音声は関係ないんじゃないかなあ…となんとなく思っている。「LiBiDo FUSION」のMV公開の際に、自分の見た目のかわいさだけを押すような言動をしていた巫まろさんと、わざわざYouTuberのそわんわんを出演させて、一方向しかないかわいいの基準を撹乱するようなMVにしたかった大森靖子の考えの対立から起きたことなのではないだろうか。ZOCになってから楽しくない的な話とか私の気持ちも考えろ的なのは分かんないけど、まあ、人と人が密に過ごしてたら嫌なこととかもいっぱいあると思うし…
 
 
  • CircuitCity_「BUBBLE TEA パールミルクティー
「Good Tunes 良い曲 Gravy」というアルバムの2曲目。ジャケットがプラスティックラブじゃん!で聴き始めたけど好みだった。思いっきり昭和のなんかの曲のイントロを使ってる明るいフューチャーファンクで、ネタはわからないけど有名な奴なのかな。こういう、曲のなかの好きな部分だけを取り出して何度もループするような曲は楽しくて好き。
vaporwaveとかfuturefunkとか好きな人ってあらゆる音楽を聴き尽くしてそのあとに手を出したイメージがあるけど、わたしは本当に何もわからず急に興味だけで聴いているので少し恥ずかしい。元ネタになってるシティポップの曲も逆輸入みたいな感じで知る。
 
ミニモニ。の1枚目のアルバム『ミニモニ。ソング大百科1巻』が潤沢な資金でさまざまなジャンルの音楽を取り入れたとてもいいアルバムだと思ったので、高橋愛ちゃんが入ってからの曲が中心の2枚目『ミニモニ。ソングズ2』はどんなもんだろうと思って聴いてみたら、魂が震えるいい曲しか入っていなかった。
大ボリュームのわりにリミックスも多くて、子どもの頃にミニモニ。にハマってこっちしか買ってもらえなかったら親恨んでたと思うけど、両バージョン聴ける大人だからリミックス版も良いと思える。
2曲目、幸せだって言ってるのにとてもそうは聞こえないメロディがかっこいい「CRAZY ABOUT YOU」から、8曲目の「ぎゅっと抱きしめて<FOREVER>」までとてつもなくいい。辻加護ミカ高橋愛みんなの声の良さを楽しむことができる。高橋愛ちゃんの歌ってやっぱりつんくの曲にめっちゃ影響を与えてるんだなと思った。
14曲目「ミニハムずの結婚ソング」は何から何まで良いと思ったら編曲が「LOVEマシーン」「恋のダンスサイト」「ザ☆ピ~ス!」とか黄金期ハロプロダンス☆マンだった。歌ってるとめっちゃ気持ちいいメロディだけど、カラオケで選曲するタイミングはとても難しい。
全部いいから1曲選ぶのは難しいけど、「ミラクルルン グランプリン!」はテンションに度肝を抜かれた。ミニモニ。4人のやりきりっぷりがすごくいい。
 
ミッシェルガンエレファントにハマってみてえ~と思ってあれこれ聴いてこれが一番いい曲だと思った。
激しくて元気いっぱいな曲より、鬱々とした曲にはまるとは思ってもみなかった。
この曲を聴いてエレキギターっていい楽器だとわかった。
この曲を何度も聴くことで慣れてきて他の曲もいいと思えるようになってきたから、来年はもっと聴いていきたい。
 
新しいアルバム『新しい果実』の一曲目。
余白たっぷりの演奏で、聞き流していても気持ちいいけど、いつになく削ぎ落とされた歌詞に意味がいっぱい詰まっている。一聴では意味がよく取れないような言葉のあとに置かれた「新たな普通 何かが狂う 眉ひとつうごかしもせず」が恐ろしい。コロナ禍をよくこんなふうに歌詞にできるなあ…
ライブで聴いた時すごくよかったんですが、最後の「好き嫌いはよせ」とアラフィフの男性5人全員に歌われているという状況がシュールで少し面白くなっちゃった。
アルバムの気づいたら終わっているくらいの長さもちょうどよくて何度も聴いている。まさか”手弁当さんざぶら下げて”とは聞こえない「目覚ましはいつも鳴りやまない」がアルバムいち爽やかで好き、リリックビデオも好き。ぐちゃっとした不気味なギターで不安にさせてからお馴染みの切なげなメロディーが顔を出して安心させる「居眠り」も好き。「最期にして至上の時」はひたすら美しい。「ぬばたま」のラップ的な部分ですごいこと言ってて歌詞カード二度見した。
 
 
  • MAPA「MAPA応援歌」
大森靖子が楽曲プロデュースしている新しいアイドルMAPAの自己紹介ソング。正直、大騒ぎのあとで新しいアイドルなんてもうやめときなよ!!と思っていたけど、とりあえず大森さんの作る曲だしすごく推しているみたいだし聴いてみるか~と思ったらアルバムがすごくよくてやっぱり好き・・・・になってしまった。
2曲目「四天王」はMVも出ていて、それを見ていたら思わず泣いちゃいそうになった。ふざけた、ゆるいテンションの中に本質がある。わたしは四天王になれるかわからないけどだれかに何かをあげられる人でありたい。アルバムは基本的に大森さんがこの夏を経て考えたことが歌詞に、ここまで言っちゃうの!?っていうくらい詰め込まれている。(渋谷系全然わかんないんだけど)大森さんが解釈した渋谷系みたいな感じの「恋は馬鹿のすること」とか、歌謡曲感あるイントロのギターが好きな「BE BY BE BYE」とか、音楽的には大森さんの原体験でもある90年代の雰囲気があるの、かな、と思う…音楽のことは詳しくないから、雰囲気でそう思っているだけですが。
「MAPA応援歌」はMAPAの自己紹介(正確にはメンバーの他己紹介)で、女の子のわちゃわちゃした他己紹介っていう点や明るくて切ない曲っていうところに大森靖子流・女子かしまし物語の感がある。サビの「MAPA YES! MAD PARTY 狂った心 鮮やかにSHOUT!」のところが「WOW WOW WOW 青春 いろいろあるさ」を彷彿させる。大森靖子流でもあるし、2021年流でもあると思う。シンセの感じが懐かしい雰囲気で好~
歌や演奏にこれまでなかったやわらかい感じがあるので、最近の大森靖子、ZOCの曲調が攻撃的で重たすぎて苦手っていう人にも聴いてほしい。
 

モーニング娘。さんの待望の新曲かつ佐藤優樹さんの卒業シングル。音楽のことがわからなさ過ぎてうまくいえないけど、イントロから緊張感、緊迫感があって思春期の焦燥が痛いほど伝わってきて中毒性があって何度も聴いた。ソロや少人数でのパートが多くて、ひとりひとりの声の良さを感じられる。すこーんと突き抜けるような山﨑愛生ちゃんの歌声が一番好きなんだけど、最近はかえでぃーの歌もきれいで好きだし、野中美希さんもすごい歌うまい気がする。もちろん佐藤優樹さんの繊細な表現にもしびれる。

佐藤優樹さんの卒業コンサートを映画館のライビュで観たけど、「よしよししてほしいの」の音がよすぎて映画館サイコー!!!ってなった。よしよししてほしいののトラックが新しい感じがして大音量で聴くとめちゃめちゃテンション上がる。

「Teenage Solution」は佐藤優樹さんありきって感じがするけど、すごく好きな曲だからこの先も歌っていって欲しい。

 

 
アルバム部門
  • ベリキャンディ「アクアティックリゾート」
去年かおととしくらいからずっとはまっているvaporwaveのサブジャンルである、ショッピングモールで流れるBGMやモールの喧騒を音楽に仕立てたmallsoft。タイトルとアートワークを見た瞬間、自分の求めているものが聴ける予感がした。聴いてみたらその予感を上回っていて、一時期毎晩寝ながら聴いていた。
なにかの館内BGMのようなゆるくてチープな音楽に水の音や喧騒が重なって、噴水のあるモールや水族館を思わせる。空港のアナウンスや喧騒を扱ったmallsoftは聴いたことがあったけど、わたしは鉄道が好きなのでその電車バージョンがあったらいいなあと思っていたから、1曲目「リゾートに到着」で駅メロや新幹線のアナウンスをいれているところに胸が高鳴った。静かだけど旅行気分がかき立てられてとても好き。
 

トシちゃんに会いたい@EXシアター六本木

今年1笑ったライブ。こんなに笑っていいのか!?ってくらい笑った…
いちばん好きなお笑い、「トシちゃんに会いたい」かもしれない。流れの中でやる雑なものまねとか、進行の流れを邪魔してみんなが好き勝手フリーにボケるライブのノリとか…それがいっぱい詰まってて、いい意味でライブの進行がキレイじゃない感じ。
デルマパンゲDr.ハインリッヒ金属バットの「する聞く」での、ネタ終わった後の大喜利タイムもみんなで広木さんの進行じゃましていつまでも大喜利しててとても好きなんだけど、いかんせん吉本のキッチリしたライブだからそんなにその時間が長引かなくていつもちょっと寂しい。今日はそこの部分だけを飽きるほど?見られたようで非常に嬉しかった。
ライブのタイトル画面のトシちゃんが「映画泥棒に似ている」とまねしたり、「大喜利トシちゃん」で森本にあてられたとき「トシちゃんだよ」と言い張るってそれを何度もやったり、、
 
もっともトシちゃんだった者に与えられる104ポイントのところで「ひゃくよん…?じゅうし…?ジューシーズ?」と急に勘が悪くなる芝さん大好きすぎた。
とにかくトシちゃんに会いたいのオリメンのトシちゃん達のこと好きすぎる、そもそも3月の1回目が今年一番くらい面白いライブで、全員のことが大好きになったので…
企画も大喜利とかコントとか前回やってたやつは特に安定感あったな。
 
大喜利トシちゃんの、高佐トシちゃんのオンバト答えが、すごすぎて、腹ちぎれるほど笑った…
あなたたちです!と言い切るのを予想していたからそれを裏切られて、ベストが出たと思った、写真との相乗効果で延々と笑えた。すごい!
 
カクテル作ってるトシちゃんの写真おもろすぎる。緑のパーカーでバーカウンターの中に立つことないwwwww
 
Doの動きで前進する芝トシちゃん
 
「やーばーばばいやいやい」ってなんだか私がちっちゃい頃学校で聞いたことあるような気がした、この人のだったんだ…
子供の頃エンタ見せてもらえてなくて、アクセルホッパーも後から知ったんだけど、学校ではだれかが言ってたなって思い出した。
森本のやーばーばばいやいやい、聞いて!なんかめちゃくちゃ決まってた。エノモトルーレットよりずっと似合ってた、なんで??
 
「悩み事を隠すトシちゃん」
ダンサーふたり従えた真っ金金のジャケット着たザコシショウがすごく似合ってて「マツケンサンバみたい」と言われてて面白かった、なんであんなしっくりくる?
そのあとの伊藤さんのトシちゃんダンスほんとにすごすぎて感動した、前回もターンや足上げがキマっててカッコ良かったけどEXシアターの規模が似合うパフォーマンスだった!急な本物のダンスに手拍子にも力がこもった。偽物なのに。
 
果敢に挑んだ高佐トシちゃんのパーフェクトヒューマンもすきだった、トシちゃんヒューマン
それを塗り替えてゆくザコシも!寝転がって客席に足の裏を向けてやるトシちゃんなんなの?
 
RGのたけしのものまねで上半身がペットボトル1本分になるのめちゃくちゃ笑った。
ペットボトルを持ってきて添えてくれるザコシショウの素晴らしい仕事っぷり。
 
「本気トシちゃん」でザコシショウが「2兆倍のトシちゃん」をやって、「2兆倍トシちゃん=1倍ザコシショウ」という方程式ができあがったの最高だった!!!!!
それにRGが「恋=Do!」みたいなね、と付け足したのがめちゃくちゃ面白くて感動した。感動したけど文字にしたらよくわかんないな、でもゲラゲラ笑いながらうわっすご!!ってなった!
 
ザコシショウを上回るトシちゃんをやるべく服を脱いで奮闘した高佐さんに、ザコシが「裸芸へようこそ」と言っていて熱かった。
そのあと口々にハープ燃やせ、ハープをフリップ台に使えと雑にヤジられてて最高だった。
 
フォロワーの方も言っていたことだが、ザコシや芝さんの軌道修正力?空間を把握して、他の人に振ったり、出るべきところは前に出ていて場を成立させる手腕がすごいなあと思った。無秩序でもただのムチャクチャにならないし、その「無秩序」の部分をつくっている人たちでもあるのに。
 
後半あと25分あるっていうお知らせでみんなダルくなってもう終わろうよ帰ろうよとなっていたけど、面白すぎてそれも含めて終わってほしくなかった…。
最後の「椅子取りトシちゃん」で一脚の椅子に森本が座らされ、トシちゃん全員から「もっともっと素直になれ!!」と囲まれているところに大きな幕が閉まって行って、こんなに最後の最後まで面白いだけで終わるライブがあるのか、とゲラゲラ笑いながら感動してしばらくボーっとしてしまった。楽しかった余韻と終わってしまった寂しさでいっぱいだった。
 
そのあとの「ブチ切れデトックス」と合わせてとても最高の夜になった。
かかわってくださった方ありがとうございます。何より寛大な田原俊彦さんサイド…第1回も本当に今年1だと思ったけど、まさかこんなに規模が大きくなって配信もあって、前回のは規模が小さかったから面白かったんだったらどうしよう?と開演前は少し心配に思ってたけど、全然そんなことなかった。
お笑い好き、お笑いライブ好きと言っても色々な種類があってシーンがすごく細分化されていて、人それぞれ好きなお笑い、苦手なお笑いがあると思うけど、国ちゃんや芝さんの方についていったら私は間違いないんだなと強く思った。テレビで売れてもライブやってほしい……

えちえちDELETE TOUR 2021.06.02

音楽ナタリーに、2021年6月2日に開催された「大森靖子えちえちDELETE TOUR」のZepp Tokyo公演についてのライブレポートがあがったので、思い出しながら自分の感想を書きたいと思います。運動会や遠足の後に書く作文のようなものです。
セトリなどナタリーの記事を参考にしながら書きたいと思います
 
・・・本当は直後にガーっと書きたかったんですが、何となく途中で休んだらそこから一か月空いてしまって、「ノスタルジックJ-POP」の記憶がなくなってしまいました。だからそこだけ書くことができず悲しいです・・・それでもよいかただけお読みください・・・
 
17時過ぎ、りんかい線東京テレポート駅に降り立った時から、もう「大森靖子のライブに行くんだろうな」という人達が多かった。黒ずくめの女の子とか、地雷系ぽいピンクのファッションの子がいてドキドキした。カップルもいたと思う。その日の大森靖子の衣装みたいな白い服を着た女の子もいた。
エスカレーターを上ってだだっ広いお台場を見渡すとやっぱりZeppにむかうそれらしき人達が点在していた。ピンク髪の女子とか……お台場ってこんな人少なかったっけ?とややさびしい気持ちになった。
Zeppにはいつもでっかい車の展示場みたいな建物の中を通って行くのだが、そこが休業していて単に通り道でしか使われていなかった。これは人もいないわけだ!展示場は警備員が立っている以外は薄暗くて、しんとしていた。
お台場は、90年代以降は~2000年代前半に描かれた「未来」が朽ちかけながらも古びていないふりをして存在しているから行くたびに胸がわくわくするのだが、それがそのままひとけなくなっているのはさらに胸が高鳴る。子どもの頃は、お台場によく連れてきてもらっていて、活気ある姿を見ているからなおさら高揚した。このまま廃墟になったところが見たいような、見たくないような……
展示場の中ではいかにもオタクらしい男性たちや、ロックフェス(ロッキンとかビバラとかじゃなくて、フジロックみたいな?)に通っていそうな女性たちを見かけた。若くて病んでてピンクと黒で、っていう人ばっかりになっていたらどうしよう、と行く前は少し怖くて、実際そういう人はたくさんいたけど、それ以外の人が浮くような場所ではなかった。
ちなみに自分の服装はこれでした
 

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Zeppに入るとドリンクコイン交換してなっちゃんオレンジ貰いました。ドリンクコイン交換のところに「黙飲」って書いてありました、初めて見た熟語。
座席は1階の下手側後方、PA卓の真横って感じでした。席は一席開けではありませんでしたが、私のとなりだけ誰も座りませんでした……ソーシャルディスタンス
開演まではずっと道重さゆみソロ曲がでかめの音でかかってました。大久保薫を感じる音だと思った(あまり知らないけど、後で調べたら編曲:大久保薫が多い)
 
お笑いライブに行くことが多いんですが、コロナ禍で音楽のライブにも何回か行って、そうすると音楽ライブの方が開演前にしゃべったり盛り上がってる人多いな~と思います。単純に規模が違いすぎるからだろうけど。逆にZeppとかの方が施設が大きいから換気とかできてるのかもしれない…
開演前はTwitter見たり舞台の写真をとったりして過ごしました。
 
19時、開演の時刻が来ると出囃子的なものもなくしずしずと大森靖子が舞台に現れた。あわてて携帯を機内モードにしてしまいこむ。あんまり開演前と空気が切り替わった感じもしないまま、大森靖子が舞台に立つ。白いドレスがかわいくて、えっマーメイド…?となった。
そこからシンセサイザーを使いながら、「NIGHT ON THE PLANET」が始まりました。うわーーーーーーーーーーーーっ
ぎゃーーーーーせいこちゃーーーーーーーーーー
神々しい!正直、最新作「Kintsugi」はしょっちゅう聴いてはいるものの、歌詞に向き合ってかみ砕く作業をあまりしてこなかったので、この曲は特にあんまり意味をうけとらないまま聴いていて、それでもこのなんともいえない静謐な音楽体験に涙が出そうになった。というか前半はどの曲でも泣こうと思えば爆泣きできたけどこらえてじっとみてました。
というかコロナ禍になってライブが中止になるなどで気軽にいけなくなって感じるようになったけど、生で音楽を聴く体験は気持ちがいい……音楽に詳しいとか、一つ一つの楽器に詳しいとかは全くもってないんだけど、楽器の演奏を浴びるのが楽しいと感じるようになった。クラシックとかも今行ったら楽しいかもしれない、小学生の頃は寝ちゃってたけど
 
2曲目は「夕方ミラージュ」でこの曲は本当に好きです。私は夫や子供の帰りを待つ主婦だったことは一度もないのに、夕方4:44に何もできなくてそれでもやらなきゃいけないことが山積みになっている主婦の気持ちが蘇る。この曲は特にいろんな人に届いてほしいと思います。いろんな人にこの気だるさを味わってほしい。「いい天気私には関係ないけどね」という歌い出しから最高。
そこから流れるように「えちえちDELETE」へ。アルバムの1曲目と2曲目の流れがとてもいいのでそのまま聴けて良かったです。これも「ねえ いつものあれ しないの?」と直接的じゃないのにえちえちですごい歌い出しの歌詞。最高の曲だ!!!!この曲をピエール中野のそばで歌うのなんか観てる側が妙な背徳感を覚えてしまいます。大森さんの歌いながらの動きも縦横無尽って感じでした。この間ずっと「かなり泣きそう」な状態です。理由はわかりません。
あとなかなか客席がスタンダップしないのでもどかしさもありました。別のバンドだと始まった瞬間立つライブもあったのですが、大森さんも特にそういう指示とか出さないのでみんな座ってた。立ちたかったし、立ちたそうにしてる人もちらほらいたけど。
そこに来ての「ミッドナイト清純異性交遊」で私の周り(PA卓横下手側)はワッと立ち上がった。ピンクのサイリウムを持っている人が結構いて、私は持っていなかったのでちょっと手持ち無沙汰な感じだった。3分の2は持ってたんじゃないでしょうか。(物販で買えばよかったのに)
ミッドナイトは結構泣いてしまいました。いい曲すぎるので
この時点でパンパパンヒュー!ってやつを結構やった気がしました。
続く「みっくしゅじゅーちゅ」も思い入れある曲で切ない曲なので泣きました。「買ったけど着たことないビキニがあるからお風呂はいろ 追い炊きでしばらくアツアツのままでいよう」という歌詞はずるい。追い炊きでしばらく、の永遠じゃなさを自覚しているところで苦しくなる。その次に「生kill the time 4 you、、♥」はうれしかった!!! TOKYO BLACK HOLEが好きなのでそこからやってくれると本当に嬉しいです。バンドでのアレンジが斬新で、こうなるのか!と驚いた。
とにかくせいこちゃんはよく動きよく踊っていました。歌いながらドレスをたくし上げて脚を見せたり低い姿勢になったりめまぐるしく動いていて、これがZOCか……。
「ANTI SOCIAL PRINCESS」は「1秒先で待っている」って言うだけあってスピード感があって最近の靖子ちゃんですって感じがある。はっちゃけててアニメの主題歌っぽくて聴いてて楽しいし盛り上がる。「2人が最高潮なら 世の中は説得すりゃいい」という歌詞が好き。等身大の歌というより1秒先から聴き手に語り掛けている感じが最近の靖子ちゃんぽさを受け取るのかもしれない。
靖子ちゃんのアルバムの中ではtbhが一番聴いていて、逆にキチガイアは申し訳ないほど聴いていない(好み)ので、「アナログシンコペーション」はイントロドンできなかった!でも「あのステージへ続く光の道」…と歌詞を思い出しながら噛みしめて聴きました。演奏がいい、ピエールのドラムがいい
そんなに思い入れがない方ではあるものの聴くとカタルシス的なものがあるいい曲だと思いました。
 
「family name」からは大森とsugarbeansの2人体制へと移行。(ナタリーより)
family nameはZOCの曲で、わたしはZOCの活動はまじで追ってないのであんまり知らない曲もあるけどこの曲は好きです。大森さんの歌の世界を適切に伝えるには大森さんの歌声が一番ぴったりなのではないでしょうか。ていうかとにかく大森さんは歌がうまいと思った。高音がピッと出るから気持ちがいい。
「いらない感情しか売りはしないから 消費されたって消えはしない」という歌詞が、今のところ自分の他人を「消費する」という表現への答えのように思える。
ZOCは私にとっては大森さんの活動をより多くの人に届けられる手段のように思えるので、武道館は届いた、(配信見なかったけど)次はMステあたりまで届いてくれたらいいなあと、特にZOCに思い入れのない自分は思いました。メンバー入れ替わりまくって今じゃない感あるかもけど、MステってそういうところあるしがんばれZOC!
 
ここからはライブレポにも書いてないし、あまり書かない方がいいことなのかと思ったけど、心に残っているので書きます。記憶力がないのでおぼろげであいまいながら大森さんが自分の心情を吐露し、「大森靖子の曲は好きだけど人間性は嫌い」みたいな言葉をよしとしていないことがわかった。私はそういう人の気持ちもわかるなーと思っていたので思わずドキッとしてしまった。でも、確かにそれが自分の目に入ったら嫌な気持ちになるだろうな、という想像ができるようになったのも大森靖子さんのおかげなので……私は靖子ちゃんに育てられたと言っても過言ではないです。
曲をたくさん作ることで本当の自分を覆い隠して誰にも届かないようにしていた
そんな言葉の後でゆっくりと歌われる「呪いは水色」、大森靖子のことはたくさんの曲が護っているからこちらからとらえることはできないけど、これはその大森靖子に一番接近できる曲なのではないかと思った。
 
呪いは水色は弾き語りがメインのライブでもアカペラで歌っていたこともあって、言葉を一語一句漏らさずに届けたいという思いが強い曲なのかなと考えています。この曲を作ったばかりの頃のライブと変わらない歌声で歌ってくれた。変わらないのは嬉しい。でも逆に、呪いは水色という曲が呪いとなって大森靖子を縛っている可能性はないだろうかと思いました。
そのあとシュガビンさんのキーボードをバックに”聖地・トイレにて君を想う”と「劇的JOY!ビフォーアフター」が始まる。わーいTBH曲!まさかキーボード弾き語りで劇的JOYが聴けるとは……
 

 
ステージに靖子ちゃんひとりになって、弾き語りパート。
私が大森靖子を好きになったのはtbhのアルバムが出たときだから、というか初めて生で見た大森靖子tbhをやっていたから、最初のギターのひと鳴らしでTOKYO BLACK HOLEをやるのがわかる。毎回毎回大好きな曲。でも歌っていくうちに「わたしの名前もさらってくれるの」って少女3号?それから東京と今日、仕事がない日は行くとこない、今日3回目のシャワー溶けそう!って魔法が使えないなら、そしてまたTBHに帰ってくるような、ものすごいマッシュアップだった。一貫した東京というテーマ。めまぐるしい展開に飲み込まれながら、このライブを東京のお台場、作り物のきらめきに飾られた埋め立て地の真ん中で観ることができていることに胸打たれた。ここで観ることに意味があると感じた弾き語りだった。
 
「stolen worID」ではミラーボールがゆっくりと回り始めて、それがプラネタリウムみたいで本当にきれいだった。深層世界に入っていくような感じ。あんまりちゃんと聴いてこなかった曲だけど、せいこちゃんが生きていてくれてよかったなーと思ったのを覚えている。
ライブを観て思ったけど本当にこの人が生きていてくれてよかった。歌い続けてくれる方が絶対にいい。結婚して子供を産んで幸せになっちゃったねって、見切りをつけた人も多そうだけど、私は今回ライブを観て靖子ちゃんがピと結婚して子供も産んでこの世界にとどまる理由がたくさんあるということにすごく安心した。
そうじゃなかったら、フラっと絶望して全部やめてしまいそうに見えたから。ライブパフォーマンスとして心の暗い面や揺らいでいる面を増幅させてお客さんに見せているんだってことは理解しているはずだけど、やっぱり本当に不安定な人に見えてしまうから。
 
静かに「死神」が始まって、「川は海へとひろがる 人は死へと溢れる」で一気にバンドの轟音が流れ込む。大森靖子のバンド形態のライブはこの瞬間のためにあるなって思う。「マジックミラー」とか……
ピエール中野大森靖子が結婚しているという事実が自分にとってかなり大事なことであるというのも相まって、ドラムから楽器隊が入ってくるこの瞬間に毎回胸が熱くなる。
「死神」は出たときは壮大すぎてあまりピンとこなかったけど、すっかりなじんでいる。「川は海へ~」のところのメロディーが気持ちいい。大森靖子はメロディーメーカーなので。
それで、猛れ猛れ猛れ!心を殺すことはRude!のRude。この曲はすごいですね。今年のいい曲、とかじゃなくて、2020年代を代表するアンセムとなってほしい。大森さんにしては歌詞が極限まで削がれていて、きっといろんな人に伝わると思う。「自殺なんてないのさ 誰が君を殺した?」という歌詞に目が覚める。そのあとの「分かり合えない世界はスルー 嘘 どうしても変えたい」というのは2020年代ならではって感じがする。2010年代は対立を避けてスルースキルでやっていく時代だったけど、そうもいかなくなってきたのが2020年代って思うから。Rudeはすごい。
 
つぎつぎと音楽を浴びて脳内でいろいろな思いが巡るのを感じているうちに、BGMとしてのオリオン座が流れ始め、靖子ちゃんがそれに合わせて歌いながらさよならっぽいしぐさをしているのにもう終わりか…と驚いた。オリオン座を合唱するやつがどうしても苦手だったので、コロナ禍のライブでそれができなくてちょっとほっとしてしまった。なんかみんなが帰って行って、アンコールがあるのかないのか?と戸惑っているうちにもうみんなが出てきた記憶がある。
「S.O.S.F. 余命二年」はアルバムでかなり感動した曲。靖子ちゃん作曲じゃない曲が2曲続いた後に、「ダサい打算 トロイ未来 僕は僕は僕は僕は!」と歌い出しから高い音に上っていくメロディーがガツンときてあーこれ絶対せいこちゃんだなって思った。歌詞の読み込みはまだしていないから自分なりの解釈もまだだけど、この曲は突き抜けるようなメロディーが好き。バンドの演奏も!
靖子ちゃんのバンド(シンガイアズ?だっけ)は靖子ちゃん含めるとギターが3本いて、ベースもドラムもキーボードもシンセもいるしで音の量、厚みがすごい。そんな壮大な演奏での大きな曲が終わって、靖子ちゃんが「二宮!次の曲!」と絶叫すると二宮さんが「お茶碗!!!!!」と叫び返して、会場にちょっと笑いが起こる。忘れてたけどそういえばこのやり取りお約束だった。
そこからニコニコしながらギター一本でうたわれる「お茶碗」。
さっきまで6人のバンドと息をあわせて奔流のような演奏をしていたところから聴く靖子ちゃんひとりの「お茶碗」はちょっと、それこそ家の余りものでさっさとつくった夜食のお茶漬けみたいな雰囲気で。あれな言い方をするとなんか事後っぽくて、わたしはこのライブでいちばんえちえちだったのはこの「お茶碗」だったと思っている。
 
そんなこんなで締めくくりは「絶対彼女」。歌詞は道重さゆみと歌ったときのやつだったような気がする……私は元の方がいいと思う。あといつからか始まった腕の振り付けもなんか好きになれなくて、サイリウムも持ってない私は棒立ちでややノリながら聴いていました。それでも(たぶん)許されるから大森靖子のライブに行けている。
でもやっぱりサイリウムないと少し手持ち無沙汰だった。コールアンドレスポンスも全部心で返して、「あなたが、あなたがあなたがいる限り、あなたの美しさを歌う曲を作り続けることを誓います!」と宣言し(ナタリーより)、「えちえちDELITE TOUR」は閉幕した。
 
 
すごいあっという間だったけど、来てよかった……
のろのろと退場していくと、いかにも大森靖子好きそうなドレッシーな女子たちがきゅっとなっていた。ああなりたいなーなりたいのになれないなーなりたいだけではなれないんだなーと思う存在。順路に沿って進むといかにもZOCヲタクですっていう装備の中年の方々を見かけた。こうもなれないんだよな。変なダサい服を着て中学生みたいななりの大学生で、自分はいつも中途半端な存在だなって痛感する。
服とか好きになりたい、装うことに興味を持ちたい。どっちかっていったらドレッシーな女子寄りになっていきたいんだから。
せいこちゃんを観ているときは完全に魂だけの存在だったけど、夢から覚めたように自分の肉体が気になりだした。
 
りんかい線で来たからりんかい線で帰ろうと、帰路をゆく人々にそって歩いていたら、どこからか聞きなれた曲が聞こえてきた。大森靖子の「新宿」。周りの人々も多少その歌声を気にしている様子を見せていた。
きょろきょろしていると道の先で女の人が「新宿」を歌っていたようだった。
わたしはなんとなくそれを耳に入れたくなくてくるっと振り返り逆方向のゆりかもめの駅を目指した。
生活保護ではしからはしまでみつあみをした女と遊んで……」
せっかくせいこちゃんの歌声を聞いたのに知らない女の大森靖子聴きたくないよ。
今弾き語りしてるってことはライブに行ってないわけで、でもライブがあるのは知っててやってるってことで、その大森靖子ヘの執着がなんか気味悪くてぞっとした。
しかもその曲、今日やってないよ。大森靖子はあなたが思うより先を行っている。
早歩きで真っ暗な海のほうへ向かってゆりかもめの駅に入った。乗るつもりじゃなかったけどゆりかもめはすごく好きだから図らずも乗れて楽しかった!
それに、ライブ会場を出てそういうアクシデントがあるっていうのも配信じゃありえないことだし、生のライブならではのことだなあと感じた。小学生の頃、初めて歌手のコンサートに行って、帰り道に明らかに無許可のうちわとか写真を売ってた屋台を見かけたときと似た心のざわつきがあって懐かしかった。
 
 
 
大森靖子さんは確実に自分の一部をつくってくれた人で、というか単純に曲が好きで、でもあまりライブには行ってなくてワンマンは3年ぶり2回目くらいでノリとか客層とかに怯えていたけど行ったらとてもよかったので行ってよかった。
バンドセット人数多いから音楽浴びれるぜ!って感じで突っ立ってるだけでも気持ちがよく、生の音になかなか触れられない時期にその欲を満たしてくれました。夜のお台場のきらめきにもぴったりだったし!いつもありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 

2020年に見て特に印象に残っているネタ

  • かが屋「「嫁」という漢字がおかしいと思っている人のオフ会」と、「オフ会の人」
「コントの中の人たち」というサメゾンビの滝田さんがやっているライブで見た。かが屋の二人がパートナー同士(夫婦っぽく見えた)で、インターネット上で「嫁」という漢字は女が家にいると書くからよくないと主張している人たちを演じる。それとその後日談的な話、そのオフ会に、ツイッターを見て男の人(Gパンパンダ星野さん)が共鳴して尋ねてくるコント。
かが屋はホンワカした雰囲気ながら鋭い観察眼で描かれる日常の些細な瞬間…みたいに勝手に思っていたが、その観察眼が鋭すぎてものすごい悪意に振り切れるところを見た。特に後日談の方、インターネットでの発言に共感していざ発言者に会った時のイメージとの違い、星野さんの立場にものすごく感情移入して、自分もそういう体験があったかのようにぞくぞくした。やさしいっぽく見えてかが屋はまったく優しくない。二人が見たものをあったかく仕立てればそうなるだけで、冷たく仕上げたらこんなにいじわるになるんだ…と思わされた。最後、星野さんがかが屋演じる夫婦のどちらか(失念)に冷酷なせりふを浴びせられてコントが終わったのだが、あのかが屋が…という衝撃にえぐられてかなり興奮した。
星野さんの体型とか雰囲気が、「思想に共鳴してオフ会に来た人」そのもので適役だった。星野さんをエキストラ役だと勘違いしていたってかが屋が言ってた気がするから、当て書きしてたのかなあ。
 
キングオブコント決勝2本目。
かたまりの女装がきれいでした。きれいな顔の作りを活かしたメイク。チークの重要さを学んだ。
このコントは観ていてものすごく幸せなのにおかしくて笑える、すごい。もぐらのおじさんのキャラクターでも笑っちゃうんだけど、恋が叶った場面で笑えるってどういうことなんだろう?恋の尊さを伝えたかったとか言ってたけど、本当に伝わって来てしばらくじんわり残りました。抒情性もあって大きな笑いもあって、コントの大会の優勝にふさわしいんじゃないか…?と素人のくせに本気で思った。
 
  • キュウ「ヨーグルトの話」
6月のタイタンライブで。自粛で1回間が空いた後なのに、以前キュウを見たときより猛烈におもしろくなってて「キュウすごすぎる…!」と感動した。なんでなんだ。すごすぎる。キュウはタイタンシネマライブで見るばっかりで生でも見たいとは思いつつ、映画館だと表情がはっきり見えて面白いです。
M‐1の敗者復活でやってから、「ゴリラであいうえお作文すんなよ!」「ヨーグルトの話聞けよ!」がミームっぽくなってて良い。
 
配信の「話をする人と話を聞く人」で見た。今年は西でやるライブも配信で見れて嬉しいなーと思いながら、よっぽど好きじゃないと買う気にならなかったし、小さい画面で見てもなかなか大爆笑できない。でもこのライブは絶対面白いから買ったし、このネタは画面越しにすごく笑った。
感想を書きたいけど面白かったこと以外かなり忘れちゃったな…もう一回見たいなあ…デルマパンゲは発想がキモくてすごい好き。頭の中で迫田さんの理論に必死でついて行っている。「ひとつもついて来ん好かん!」「うるさい!」で終わるのも好き。広木さんのツイートで「今日こそ言い負かします」みたいな感じの文章を見て、この二人の漫才は「本気の論争」なんだ!と思って面白かった。
 
MXテレビパーパーのネタが流れると見かけて録画したときに見た。モグライダーはその時、動画はすこし見たことあるくらいだったけど、これ見てすぐ出るライブ予約した。
とにかく笑い転げた。家でネタ見てこんな笑うことある?ってくらい。頬が痛くなった、お母さんも頭が痛いって言うくらい笑ってた。
見るからにできなさそうなともしげさんのできなさ加減も、芝さんの即座のツッコミも最高。
その場の空気と一緒に作りあげていくようなネタだから、M‐1とか向いてないのかなあ?と思ったけど予選の5ひろみのネタもかなりおもしろかった。
 
  • 永野「少年野球を見ているおじさんが、ペットボトルを飲んで死ぬところ」
9月にサンシャイン劇場で行われたグレープカンパニーライブで。
ネタの名前を言われた時点でクソ笑いました。本当におじさんが少年野球を見ていて、ペットボトルを飲んで死ぬんですけど、それだけ書いたらわからないけど、本当にものすごい笑った…
そのあとにやってた「ブリッジだけで売れたピン芸人」も面白かった。おじいちゃん♪おばあちゃん♪長生きしてね♪からの怒涛の畳みかけ!
後で「少年野球~」は永野自身「滑った」と言っていたんだけど全然そんなことなかった。私の周りだけ受けてたのかな?ランジャタイの時も、広い劇場で局所的にぽつぽつと(自分含め)ウケてるのが確実に確認出来て、ア、好みがわかれるってこういうことなんだと身をもって分かった。
後日談として「少年野球~」のネタは袖で国崎さんと永野さんと(ともう一人くらい誰か?)で話してて、「これやってくださいよ」と言われてやったネタだったことを知ってなんか嬉しかった。
 
M‐1決勝最終ラウンドで。
マヂカルラブリーとの出会いはベタにM‐12017で、そのころはこんなにお笑いにはまるとも思わず何気なくテレビでM‐1を観ていた。まったく笑いどころがわからず、家族も誰も笑っておらず、なんだこいつ…と思ったその夜、ツイッターで「野田の自己紹介が面白い」という書き込みを見て、10分くらいある野田の自己紹介まとめ動画を見たら面白くて気に入ったという経緯です。そのあとしばらくハマってyoutubeとかニコニコ動画に上がってる漫才を見てた。初見では面白さがわからなくても、そのあと面白いと感じられるようになることもあるという典型的な例…
マヂラブの漫才は村上が怒りすぎてこわいって思う時があるんですが、吊革は野田クリの圧倒的な世界に飲み込まれて村上はそこに状況説明とか補足とかを挟んでくる感じで好きなマヂラブだと思いました。おしっこを顔で全浴びしちゃうのも車内販売ワゴンも面白いし特に天井におしつけられるのとGがすごいくだりでゲラゲラ笑っちゃった。
今年のM-1は気持ちとしては錦鯉に全ベットしてたので振るわなくて呆然としてしまったけど、マヂラブがめちゃくちゃ面白いと思うネタで優勝して気持ちが持ち直した。もちろんおいでやすこがも見取り図もすごく面白いけど、この優勝は自分の好きなお笑いが世界に認められたという気持ち。全然いろいろお笑い見てるわけじゃないし好きになって日も浅いけど、こういうのが好きなこととこういうのは全員が好きなわけではないことはわかってたから嬉しかった。
あと最近お笑いの話するようになった友だちが、「マヂカルラブリー優勝するなら怪奇とかランジャタイだって…」とTwitterのオタクみたいになってて良かった。
 
 
12/26の「検索ちゃんネタ祭り」で。
年末の爆笑問題と言ったら今年を総括するような時事漫才。そう思って聞き始めたら昔の少女漫画あるあるを延々語っていていつ時事ネタに入るんだ…?と不思議に思い、だんだんとそれが主人公よしみでもヒーローの星空くんでもなく「明らかに脇役な女にフォーカス」されていき、最後はSFのような世界に連れていかれる15分のすごい漫才だった。夢中になって見終わってツイッターを見たら、ランジャタイの漫才を連想したという言葉がいくつかあって、今ランジャタイに夢中すぎてあたおかの自分だけがそう感じたのかと思ったので少しほっとした。「さよならポンポン」とかのしつこさが売りのネタというよりは、「T.N.ゴン Nの秘密」とか「トラックの世界」とか(あと、パッと出てこないけど…)そういう奇想天外なストーリー性あるときのランジャタイの系譜。太田さんが汗かきながら一生懸命動いて話してやっているところも国ちゃんみたいだった。
笑って夢中にさせられてどっかに連れていかれるみたいな、こういう漫才が好きだなーって思った。かねてから思っていた「爆笑問題が今若手でライブとかよく出てたら絶対追っかけてた」という気持ちが確かなものになった。
 
  • ランジャタイ「バスケットボール」
2月に、至極の10分ネタライブで。このライブまた行きたい~
このライブどの組も本当におもしろかった。ゾフィーの熱量120%な謝罪会見は、上田さんはきっと舞台の上で死ぬんだと思わされたし、ランジャタイがネタパレでのエピソードを話して大爆笑を取った後にすっと出てきた囲碁将棋が淡々としたトーンでそれに負けないくらいおもしろくてウケていたのもすごかった。その中でも特に印象深いのがこのネタ、国崎さんが中学の部活でやっていたバスケットボールの最後の試合を再現する話。
このネタもたぶん、ストーリー性ある方に分類されるやつだと思います。「まだいる」というネタでも思ったけれど、国崎さんは時々自分の語りで自分が体験した出来事を漫才として組み立てなおしてアナザーストーリーを作る、みたいなネタをやる気がしていて、そうやって自分に降りかかった大きな出来事を受け入れているのかもしれないと思ってしまう。その行為は国崎さんにしかできないことでとても尊いです。
 
  • ランジャタイ「マーピーブギウギバンド」
ケープロクラウンヒットパレード内でのソロライブで。
ランジャタイはネタの内容うんぬんより、「おかしくなりそうなくらい笑う」という体験ごと好きだから、あんまり内容については書けない。ソロライブは最初の国崎さんピンネタ「USA BOYボ~イBOY」から最後のトンツカタン森本とのコラボ「くそったれ人生にさよならポンポン」までずーーーーーーーーーーっと楽しかった。特に一個挙げるならマーピーブギウギバンドで、ブドウ園のぶどうをかき分けて進んだ先のマーピーとの永遠に続くかと思うコールアンドレスポンスで、もう死ぬというくらい笑った。永遠に続いてほしい。
しかしネタ合わせ中のこのぶどうをかき分ける動作で国ちゃんがぎっくり背中になったというから、まったくランジャタイは永遠じゃないのだなあとさびしくなった。おじいちゃんになってもこんな感じだったらもっと面白いかもしれないし、身体をメンテナンスしながら末永く続けてほしい。
 
思いつくままに並べたら漫才びいきになってしまった。来年はもっとコントにも触れたいです。予定があったところでいえば、3月のゾフィーの単独が観に行けていれば、もしかしたらすごいコントが見られていたかもしれないと思うと無念です。あと、ネタって言うのじゃないけどYes!アキトさんはテレビに出るたびくぎ付けになった。先月行った新ギャグ100本ライブもものすごく楽しかった!
あと有ジェネでラ・サプリメント・ビバさんを見て衝撃を受けたのと、フランスピアノは見たやつ全部面白かったのと、ガクヅケのパーテーションのネタは本当に本当に大笑いしました。来年はもっといろいろ見れるようにしたい。
 

上半期のよかった曲

上半期に出た曲もあるけど、上半期に自分が出会った曲も含めます。音楽は全然詳しくないので雑魚です。
 
粗品 ぷっすんきゅうfeat.初音ミク
ビームとかほかの曲も好きだけどちょっとダークで疾走感のある曲が好きだからこれが暫定1番、粗品がボカロ曲作り始めてくれて本当にうれしいです。才能のかたまり。ニコニコ動画弾幕が出るのもなんだか楽しい。粗品の作る曲はピコピコしているけどドラムの主張が強くて、バンドでカバーしてみたバージョンとか聴いてみたい。
 
藤井風 何なんw
この上半期はオールナイトニッポンでも、TBSでも、よくわかんない深夜のFMでも藤井風さんがかかっていましたね。
よくかかっていたのは「優しさ」だけど何なんwが好きでよく聴いている。流行ってる自分がおしゃれになったような気がする曲調なのに歌詞が泥臭くて意外だった。その感じが今っぽいんですかね。
アルピーdcgで平子さんがずっと永井大の話してて永井風って言っちゃったの歩きながら超笑顔になった。マスク生活でよかった。
 
モーニング娘。’20 KOKORO&KARADA 
つんくの進化形やばすぎる。
宇宙を感じさせる純度の高い愛の歌だと思います。
間奏のピアノのメロディーでいつも泣きそうになる。
「君が好きさ そう好きさ」は歌詞に力を入れていないゆえの雑なワードではなく、研ぎ澄まされた結果言葉がそぎ落とされていったのではないかと思います。歌って気持ちの良いメロディーに、過剰な言葉は必要なくなってくるんだな…と「フラリ銀座」でも思いました。
 
モーニング娘。’20 LOVEペディア
こっちも外せなかった、15期がばーーーん!って登場してくるシーン可愛すぎる。15期全員歌うまくて、特にめいちゃんの「誰かに聞いたとこで納得するの?」はHelp me!!の小田さくらの「心じゃいっつも叫んでいるのに」くらいの新世代を感じさせるフレーズ。こんなにいい声してたのね…と、現場に行ったことなくて15期のことが分かってなかった自分がめいちゃんに出会ったきっかけです。12期以降のメンバーの声が鼻にかかった?感じの人が多いから15期の歌声めちゃくちゃ目立つ。
歌詞だと「めちゃめちゃ笑った LOVEペディア 帰りの電車内 LOVEペディア」が、恋の始まりの高揚感が伝わってきて可愛くて好きです。でもそのあとの「なんか人生いいね」はちょっとやりすぎかなって思う。
 
juice=juice 私が言う前に抱きしめなきゃね
イントロの癖の強さがすごい。2013年前後のつんく曲って傑作ばっかりじゃないですか?掘ってて喜びがみなぎってくる。ハロプロにはまってる理由ほとんどこれで、掘っても掘っても自分好みのいい歌が登場するからです。juiceの6人時代があったことを知らなかったのですが、つかぽんの声が真っ直ぐ貫いてくる感じですばらしい。サビのメロディーの背後にもイントロのホーン?が響いているのが強烈に頭に残ってきて好きです。
あとMVのダンス…、15歳くらいの女の子のダンスはキッズダンサーの名残が残っていて全力な感じに胸が締め付けられる。初期スマイレージのダンスとかにも思います。今は大人な雰囲気の色気ある美女なさゆきちゃんの女児っぽいダンスにグッときました
 
大森靖子 本日の恋人
大森さんは新しい曲を追うより古い曲を漁る方が好みにはまるのでそうしています。レア音源あげてくださる方ありがたいです。
少しやさぐれた自暴自棄な感じとかわいらしさが同居していて、リメイクして出せばいいのになーでも絶対やらないんだろうなって悔しくなります。この時期より前だと歌い方が乱暴で怖すぎるけど、この曲ぐらいは柔らかさが出て私の好きな靖子ちゃんに近づいています。
『なんかちょっと違うまま なんかちょっと違うまんまの 私を可愛がってくれる人』という最後のフレーズはきっと古びないと思う。人と同じようにはなれないけど愛してほしい人間の気持ちに寄り添い続けてくれる素敵な歌詞だと思います。
 
Creepy Nuts オトナ
クリーピーナッツの曲は今まで歌われなかったことをうたっていてめちゃくちゃすごいと思う。教祖誕生もすごい。
大森靖子さんも同じことをしているけど二人は別の領域を掘り下げている感じ。
「今月結果5つ買っちゃったライターでポッケはパンパン♪」なんて歌っているアーティスト今までいたんだろうか。散らかった部屋に住んでいる人間のリアルが描かれていて、たぶんそういう大人になる人間にとって大人像としてありがたい。
 
スーパーセックス永遠にSUPERSEX420 セクシーなバウンスBOOTYBOUNCE
ヴェイパーウェイブとかフューチャーファンクにめっちゃはまりました。あんまり有名曲も抑えてないし詳しくはないんですけど。
奇抜なアーティスト名につられて再生したらこの曲のとりこになってしまった。前者がアーティスト名、後者が曲名です。
楽しくて軽快な80年代日本のポップスの楽しくて軽快な部分を抜き出してさらに乗れる曲調にしたものだと思う…何度も聴いています。
 
猫 シ Corp.  Palm Mall
ヴェイパーウェイブのサブジャンルを調べていて、モールソフトというジャンルにたどり着いた。郊外のショッピングモールを思い出させるような音楽ジャンルで、この曲はショッピングモールで流れるかすかなBGMに雑踏やらアナウンスやら日本の古いCMや天気予報を混ぜていて不思議と癖になるしねむれる。同じアーティストの作ったローファイヒップホップのアルバムLofiもすごい好きで、特に「言の葉の庭」が思いっきりサンプリングしてあるRainy Sundayって曲が面白かった。新宿御苑がテーマなんだろうけど大胆すぎる。
 
BEYOOOOONDS  ビタミンME
あーーーかわいい。かわいい!
ビヨンズは本当に推しが定まらなくてつらいです。全員かわいい。
王道明るい元気なアイドルソングで、ずっとこの路線でいてほしい。
好きな部分がたくさんある、歌声で言うといっちゃんの「おんなじ人なんていないでしょ?」が好きです。ハスキーで柔らかい、歌手っぽい美しい歌声だと思います。可能性が詰まってるんだぞいっのニシが歌う「神様お願い楽していきなりスーパーモデルにしてください」の音程が好き。チアっぽい振り付けが一番似合っているのはゆはねちゃんだと思います。振り切った感じ。絶対センター、笑顔で踊っているだけでこっちも笑顔にしてくれる。ほのぴのキーボードもあって大満足だし、その後の平井美葉さんのきれいなターンに惚れる。
でも何よりみい♡みい♡もっともっとギブミー♡ビタミンME!\みいみ/がやりたすぎる。
みいみのかわいいアイドルであることに覚悟を持った無敵の女の子感が大好き。みいみが歌う気まぐれプリンセスの動画今ないけど前はめちゃくちゃ見てました。歌が本調子ではないんだろうなって感じだったんですけど、あの「い~いじょな~~~~~~~い」が癖になってたし、ダンスも「手足を自分の思う通りに動かせる女の子なんだろうな…」と揺れる巻き髪ツインテールを見ながら感じました。確かな技術も持って、かわいいアイドルでいるぞっていう矜持を感じるアイドルの存在が心強いです。
みいみの話ばっかりになってしまったけどビヨはまじで全員僅差です。現場に行ってみたい!接触もしてみたい。